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SDGsの前身 MDGs
今、様々な地方公共団体や学校、事業者が取り組むSDGsですが、前身にはMDGsがありました。
SDGsを語る上ではここの理解は避けて通れません。
ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)は,開発分野における国際社会共通の目標です。2000年9月にニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言を基にまとめられました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html
極度の貧困と飢餓の撲滅など、2015年までに達成すべき8つの目標を掲げています。その内容は後継となる持続可能な開発のためのSDGsに引きつがれています。
MDGsの8つの目標
- 極度の貧困と飢餓の撲滅
- 初等教育の完全普及の達成
- ジェンダー平等推進と女性の地位向上
- 乳幼児死亡率の削減
- 妊産婦の健康の改善
- HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
- 環境の持続可能性確保
- 開発のためのグローバルなパートナーシップの推進
この8つが目標になります。
MDGsはある程度の成果は残したと評価されています。
例えば、貧困や疾病に対しては一定の成果を残したと言われています。
参考までに極度の貧困に暮らす人々の割合は、1990年は人口の47%→14%まで減少、初等教育の就学率も2000年に83%→91%に改善されています。
開発途上地域における栄養不良の人々の割合は、1990年からほぼ半分に減少したと言われています。
一方、乳幼児や妊産婦の死亡率削減は達成できませんでした。(サブサハラアフリカ地域では達成に遅れが見られています)
・女性は、就業機会、資産、公私の意思決定において未だに差別に直面している。
・また、女性は男性より貧困状態に置 かれている傾向がある。・国会議員に占める女性の割合は5 人に1人にとどまっている。
https://www.unic.or.jp/files/e530aa2b8e54dca3f48fd84004cf8297.pdf
また、そもそも根本的な課題も浮かび上がりました。
そもそもMDGsが発展途上国向けの開発目標だったことです。
つまり、開発目標に先進国は対象ではありませんでした。
当然今の日本でも貧困や性差の問題は残っています。
そして先進国・途上国関係なく、このような問題に取り組む必要性を訴える声も上がりました。
MDGsからSDGsへ
MDGsでは対象が発展途上国だったのが、SDGsは対象が途上国・先進国になりました。
目標数やターゲット設定が見直されました。
このアジェンダは、貧しい国、豊かな国、中所得国を含め、あらゆる国々の行動を求める、独創性に富むものです。また、貧困に終止符を打つためには、経済成長を実現し、教育や保健、社会保障、雇用機会を含む幅広い社会的ニーズに対応する一方で、気候変動や環境保護にも取り組む計画が必要だという認識を示しています。さらに、不平等やインフラ、エネルギー、消費、生物多様性、海洋、産業化といった問題も取り扱っています。
https://www.unic.or.jp/news_press/info/15790/
しかしこのSDGsも、1つの事業者だけ、1つの国だけでいくら頑張っても達成できません。
SDGsを達成するためには、将来の世代によりよい地球を残そうとする政府、民間、市民社会、そして市民によるパートナーシップが必要となります。
https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html
と書いてあります。
まず、SDGsを知り、できることから考えてみませんか?
昆虫たんぱくを選ぶのも1つのSDGsだと思っています。
[blogcard url=”http://plusmirai.com/sdgs/”]