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昆虫食の話

カルシウムと昆虫食。管理栄養士が見るコオロギの栄養価 その4

 

皆さんこんにちは。株式会社カンリエの代表取締役で管理栄養士の櫛田(くしだ)です!

第4回目はカルシウムについてお話をしていきたいと思います。

 

今回は「コオロギのカルシウム」についてお話していこうと思います。

突然ですが、人間にとって最も優れた食材は何だと思いますか?

こう質問された時に、とある栄養学者がこう答えたそうです。

 

「それは人間です」

 

ぞっとする答えですがその理論には納得もできます。

そもそも食事する理由の最も大事なことは、自分の体を作ることです。「新陳代謝」という言葉があるように、体内の使い終わった部位は壊されて排泄されて、その代わりに食べたもので修復していくのです。3か月後には体の全てが新陳代謝して入れ替わっているとの説もあります。

 

 

でもそれならば、できるだけ自分の体に近いものを食べた方が良いだろう、植物よりも動物、鶏や豚や牛が良かいのかと考えてしまいます。

でも考えてみてください。鶏や豚を1羽、1頭まるまる食べますか?

食べているのは鶏肉、豚肉、牛肉です。焼肉で内臓を食べることもありますが,体全体を食べるなんて不可能に近いですね。

そこで登場なのが昆虫です。
体を構成している全ての成分を丸ごと私達の体に取り入れることができるのです。

 

カルシウム摂取の救世主

 

小魚を食べる時「カルシウムが取れるから」と考えたりしますよね。普通の魚だと骨は除いてしまいますが、小魚だと丸ごと食べられる、骨まで食べられる。

昆虫やコオロギパウダーはカルシウムがたっぷり含まれています。昆虫ですので骨はありませんが、体を覆う固い殻、ここにカルシウムが含まれているのですね。

カルシウムは骨を作る大事な栄養素。しっかり摂取したいですよね。
カルシウムの多いことで有名な牛乳と比較してみましょう。

牛乳コップ半分ほどが100mL。この中にカルシウムは110mgです。
ちなみにコオロギパウダー1袋100g には115mg のカルシウムが含まれます。牛乳とほぼ同じ量です。

 

 

厚生労働省が示すカルシウムの推奨摂取量は1日650mg(女性)~750mg(男性)。
1食当たりに換算すると217mg(女性)~250mg(男性)。

コップ半分の牛乳にコオロギパウダー1袋を混ぜて飲めば225mg。
コオロギパウダー、すごいです!

今回はカルシウムの観点から、クリケットパウダーのお話をさせていただきました。
さらに栄養的に優れて点が沢山ありますので,次回をお楽しみに。

普段の食事にコオロギパウダーをプラスして、健康的な食生活を手にいれましょう!

 

「イナゴといえばカルシウム」と年配の方は言いますね。

でも、牛乳にコオロギパウダー1袋を混ぜて飲むの相当しんどいと思いますよ・・・w

 

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FUTURENAUTの代表の櫻井です。 前までコオロギ君として記事をUPしていましたが、最近「コオロギ社長」と呼ばれることが多いので変更します。 これは昇格なのか?! 昆虫の見た目が苦手です。 でも苦手だからこそできる昆虫食の発信ができると思っています!