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PFC比(食事バランス)とコオロギ?管理栄養士が見るコオロギの栄養価 その2

 

皆さんこんにちは。株式会社カンリエの代表取締役で管理栄養士の櫛田(くしだ)です!

第2回目はPFC比(食事バランス)とコオロギについてお話をしていきたいと思います。

 

目次

PFC比(食事バランス)って?

 

皆さんは、PFC比という言葉を知っていますでしょうか?

PFC比は「総摂取エネルギーに対する三大栄養素の構成比率」を表しています。

※三大栄養素(Protein=たんぱく質、Fat=脂質、Carbohydrate=炭水化物)

 

 

簡単に言うと、バランスのとれた食事であるかの指標です。管理栄養士は献立を作成する際によくこの指標を用います。厚生労働省では生活習慣病予防・改善の観点から以下のようなバランスが好ましいと基準を算出しています。

 

■たんぱく質:13~20%

■脂質:20~30%(飽和脂肪酸は7%以下とする)

■炭水化物:50~65%

 

 

コオロギの三大栄養素のバランスは?

 

FUTURENAUT株式会社のクリケットパウダーの栄養成分値をもとにPFC比を計算すると、

■たんぱく質:56%

■脂質:37%

■炭水化物:7%

 

 

え!?バランスが悪いではないか!!

と思った方いらっしゃいますよね。

そんなことはありません。数値だけで見れば、確かに栄養バランスが悪く見えるかもしれませんが、重要なのはこの数値だけではないのです。

 

バランスが悪くても良い理由

 

ではなぜ、このような数値になってもバランスが悪いと思わないのかについてお話します。

それは、このクリケットパウダー単体でパーフェクトな栄養バランスにしようと考えていないからです。

献立を作成するのと同様に、全体のバランスを整えることが最も重要になります。例えばクッキーやケーキといった洋菓子は、家庭でよく食べられると思うのですが、たんぱく質が少なく炭水化物や脂質が多いため、栄養バランスが偏りがちです。このような時にぜひ、クリケットパウダーを取り入れていただきたいのです。昨年のコオロギレシピグランプリを見れば分かる通り、クリケットパウダーを使った料理は可能性が無限大です。

普段飲んでいるドリンクにクリケットパウダーを追加すれば、あっという間に不足しているたんぱく質を補うことが出来ます。昨年の飲み物のレシピを参考に、自分で新しいレシピを開発してみるのも楽しいかもしれませんね!

 

 

今回はPFC比という観点から、クリケットパウダーのお話をさせていただきました。

クリケットパウダーには、良質なたんぱく質、脂質が豊富に含まれています。それぞれの栄養素についての詳しい説明は、また次回させていただきます。皆さんも普段の食事にクリケットパウダーをプラスして、健康的な食生活を手にいれましょう!

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株式会社カンリエの代表取締役で管理栄養士の櫛田(くしだ)です! 私は今年の3月に大学を卒業し、社会人経験がないまま起業する道を選びました。弊社は栄養のプロフェッショナルである管理栄養士の専門家集団で、管理栄養士が約120名在籍しています。私自身も管理栄養士として、日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース」や「世界一受けたい授業」などの栄養監修をさせていただいています。食に関する問題は、なんでもお任せください!