プラスミライ

FUTURENAUTの昆虫食メディア

昆虫食の話

牛肉を食うな。
虫を食え。

 

目次

はじめに

 

まず、謝ります。タイトル詐欺です。

ごめんなさい。

本当はこんなことも思ってません。

夜中まで空いてる牛丼屋さんは、遅くまで仕事をした時にとても助かってます。いつもありがとうございます。

 

僕は牛肉を食べることも好きですし、豚肉を食べることも好きですし、
鶏肉を食べることももちろん好きです。

でも、よく取材される時や周りから、「虫で肉の完全代替を目指しているんですか?」「牛肉をなくしたいんですか?」と言われます。

当然そんなことを目指しているわけではありません。

肉を好きな僕にとっては、「この世の肉が全てコオロギ」になってしまうととても困ってしまいます。

 

でも、いまたんぱく源の選択肢にないコオロギを少しでも普及させることによるメリットがあると思っています。

 

今回はそんな話を書こうと思います。

 

 

牛肉を食べてバッシング?!

 

小泉環境大臣が「ステーキを毎日食べたい」と言って、バッシングされました。

 

 

「ステーキを毎日でも食べたい」

これは、何が問題なのかも触れられたらと思います。

 

 

畜肉生産は環境負荷をかけている

 

国連の報告書によれば、牛肉の場合、1kgの食肉を生産するのに約25kgの飼料と約22000Lの水(飼料の栽培に必要な水を含む)が必要とされています。

この表から分かるように22000L、つまりお風呂100杯分以上の水が必要と試算されています。

 

 

畜肉生産により排出される温室効果ガスは、すべての排出量の15%を超えると言われています。(CO2換算)

これは自動車や輸送の際に排出される温室効果ガスの寄与を超えているそうです。

この値は牛のゲップによるメタン排出と牧草地開発によるCO2吸収量の減少を含みます。

 

メタンガスは家畜の糞尿に含まれ、牛の胃からも排出され、温室効果は二酸化炭素の20倍以上と言われています。

また家畜の餌を大量に生産するには、森林を切り開いて牧草地開発や農地開拓をする必要があるため森林のCO2吸収量が減少し、結果的に待機中の二酸化炭素は増加します。

 

つまり、地球温暖化の原因になっている温室効果ガスを大量に排出する既存のたんぱく質生産は持続可能とは言えません

 

「牛肉を毎日食べたい」という発言が世界からバッシングを受けるのも分かる気がします。

だって環境大臣だし・・・

 

 

最近の動き「代替たんぱく質」

 

だからこそ環境負荷の小さい代替たんぱく質への切り替えについて取り上げられる機会も多くなりました。

それで環境負荷の小さい大豆や昆虫、ミドリムシなどがいま注目されています。

 

だからと言って僕は牛を食べるなとはいうつもりはありません。

でも、牛肉を食べる時このことをどこか頭の片隅に置いておいて欲しいのです。 

 

特定のたんぱく源に頼らず、たまには環境に優しいたんぱく源を選ぶ。

エコでエシカルな食の選択肢として、昆虫食品を抵抗感なく利用していく。

これによって食料の安全保障に繋がると考えています。

 

▼今日は、コオロギを食べてみよう。▼

FUTURENAUTの代表の櫻井です。 前までコオロギ君として記事をUPしていましたが、最近「コオロギ社長」と呼ばれることが多いので変更します。 これは昇格なのか?! 昆虫の見た目が苦手です。 でも苦手だからこそできる昆虫食の発信ができると思っています!