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昆虫食をテーマにした卒業論文や研究に取り組みたい人は・・・
「昆虫食の研究をしたい!」という人にまず読んでほしい記事です。
卒業論文や研究で昆虫食をテーマに取り組みたい人はたくさんいると思います。昆虫食品の事業者として嬉しく、可能性を感じてくれていること嬉しく思います。
秋頃〜冬にかけて研究について大学生、高校生からの問い合わせがめちゃくちゃ増えます。つまり、昆虫食研究者(の卵)の旬はこの時期です。しかも、大量発生するという・・・
大量発生するなんてイナゴとかサバクトビバッタみたい〜(失礼
冗談です。
申し訳ないことに、私たちのような小さい企業には日々の仕事が多すぎて、その問い合わせに一件一件対応する時間がありません。でも、できるだけ対応して答えたい気持ちはあります。
この記事では研究を進め方や、情報収集の仕方、問い合わせの仕方などを書いていこうと思います。
⚠️注意 この記事は問い合わせされる人の一意見です。
【目次】
・昆虫食を卒業研究・論文のテーマにする前に
・昆虫食についての論文を読みたい方は
・昆虫食事業者への問い合わせの仕方
・相談会や雑談会に参加して情報収集しよう
昆虫食を卒業研究・論文のテーマにする前に
まず、自分である程度の情報を調べましょう。
FAOの報告書はPDFでありますし、その他の論文も公開されているものが国内外問わず増えています。
なので、問い合わせフォームから、
「昆虫食のメリットってなんだと思いますか?」とかはなしで・・・
他にも様々な情報は本や、論文、サイトにもありますので一通り調べてみることをお勧めします。
【昆虫食情報収集のおすすめサイト・本】
・コオロギライブラリー (手前味噌ながら)
・FAOの報告書「Edible insects Future prospects for food and feed security」
・昆虫食入門 内山昭一先生著 (網羅的に勉強するならこの1冊)
・昆虫食古今東西 三橋淳先生著
あとおすすめの検索方法です。
「昆虫食 〇〇 PDF」
みたいな感じで(○○には「栄養価」とか、「市場」とか調べたい単語を入れてください)調べると、割とちゃんとしたものが出てくるのでおすすめです。
昆虫食についての論文を読みたい方は
昆虫食の基本的な知識がついた方は、先行研究探しです。この辺で探せばいいと思います。
他にもありますが自分がメインで使ってたサイトを参考までに。
Google scholar 言わずと知れた学生の味方
CiNii Articles 日本語の論文はこの辺で探せる
J-STAGE 日本語の論文は(略
Science Direct 海外の論文はこことか
大学の図書館 論文を取り寄せてくれたりする
とりあえず調べて読んでみればいいと思います。(投げやり)
英語の論文も頑張って訳して読んでみましょう・・・。今はGoogle翻訳でPDFを訳せるので楽です。
それでも昆虫食についてわからないことがある・・・
ここまでリサーチをしていくとおそらく大体のことがわかっているはずです。というか、それでわからないレベルとなると、多分僕らも知らないです・・・w
でもその上で、「質問がしたい!問い合わせがしたい!」という場合にどんな問い合わせの仕方をすればいいかをまとめていきたいと思います。
一番ベストな問い合わせの仕方は、研究室の先生や指導教官から問い合わせをしてもらうことだと思ってます。
ただ、難しい場合は自分で問い合わせをしてみましょう。
まずその会社のことを調べよう
ホームページや、過去の取材記事に問い合わせたいことについて書いてないか調べてみましょう。意外と載ってたりします。というか昆虫食系の会社は取材依頼がめっちゃあるんで、ネットニュースとかにも結構重要な話とか出てたりします。
所属はしっかり書こう
所属: 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 〇〇研究室所属など
学年: ○年
名前: 〇〇 〇〇
メールは学校から発行されているアドレスからがいいです。「 〜.ac.〜」のやつですね。これだけで大学の関係者だとわかるのでおすすめです。
どんな研究をしているかをしっかり書こう
「〇〇という課題に取り組んでいて、明らかにしたいことは〇〇で、〇〇について伺いたいです。」的なやつです。
「〇〇についてどう思いますか?」はNG??
よくあるケースが、「コオロギは世界を救いますか?」「コオロギの可能性を感じる部分はどこですか?」的なふわっとした質問です。この辺はホームページとか取材記事のどっかに書いてあるはずです。それよりも、一番重要なポイントとこちら側が気になるのがまず質問者さんがどう思っているかです。
「私はコオロギ生産や製品開発における〇〇は〇〇であると認識していて、その点については〇〇という意見もありますが、〇〇さんはどう思いますか?」
みたいな質問は個人的にありだと思っています。大事なポイントは質問者がどう思っているかです。(2回目)
会社の独自の技術や特許、お客さんの情報は教えられない
これは前提ですが、会社のコアになっている技術や、お客さんの情報や売り上げなどは、学生といえど教えられません。なので、このあたりは聞いても、基本教えてもらえないものだと思ってください。
ちょっと違うかもしれませんが、「自分だけが知っているお金の稼ぎ方」や「自分の家族や友人の住所」などは教えられないのと似ているかもしれませんね。
研究のフィードバック方法を明らかにする
その研究を最終的にどうするのか、例えば「〇〇という学会で発表します」、「〇〇にまとめて展示します」などその後どうするのかを明らかにしていくことが大事です。
今まで、そういった質問に答えたり、オンラインで相談を受けたりする機会はたくさんありましたが、残念なことにフィードバックをもらえたことはほとんどありません。質問に答える側も時間や労力を使うので、どういう形で反映されたのか、また反映されなかったのかは知りたいところです。
それでも昆虫食についていろいろ話を聞きたい!
ここまで書きましたが、高校生や大学生1・2年生だとなかなか論文の読み方がわからなかったり、実際に調べるのが難しかったりするかもしれません。
そんな方におすすめなのが、このイベントです。
【昆虫食品よろづ相談会】
・日時: 月イチ開催(基本土曜日)
・場所: オンライン zoom使用
・内容: 昆虫食に関する質問に答える
詳細はこちらのアカウントで随時発信
その他にもTAKEOさんもこんな雑談会を開催中です。
(というよりFUTURENAUTがTAKEOさんのやり方を真似させてもらっているのですが・・・💦)
こういった機会をうまく使って、昆虫食について理解を深めてくれると嬉しいです。
この記事のまとめ
いろいろ書きましたが、まずは昆虫食研究をテーマに選んでくれたこと、とっても嬉しいです。まだ未知なことも多い昆虫食についての研究は新たな発見や、イノベーションを起こす可能性があると思っています。可能性があれば、共同研究も視野に入ってきます。
だからこそ熱量を持った、一緒に研究をやりたくなるようなテーマをお待ちしています。
【この記事のまとめ】
・昆虫食に関してまずしっかり調べよう
・可能なら先行研究の論文を読んでみよう
・問い合わせるときは指導教官の先生から
・相談会や雑談会に参加して情報収集しよう