8月15日にコオロギレシピのグランプリを決定する試食審査会、
「コオロギレシピグランプリ ザ・ファイナル」
を開催しました!!
応募があった372のレシピのうち、スポンサーが選んだ16のレシピがファイナリストとして選ばれています。
実際に試食審査を行い、最も優れたコオロギレシピを決めるのです。
当日の様子はこちらからご覧いただけます。
会場はコロナ対策を行い窓を開けているため、クーラーが効きにくく、少し汗ばむような気温です。
今回は審査員にスポンサー企業の10名、特別審査員として内山昭一先生をお呼びしました。
まず、櫻井から事業のご説明と、飯島(役員・高崎経済大学教授)から応募概況のご説明をさせていただきました。
今回の応募者・参加者のプロフィールから
「これからターゲットになり得る消費者は誰なのか?」
という部分はみなさん気になる部分だったようです。
特別審査員の内山先生にご挨拶を頂戴しました。
なんと「コオロギパウダーを使ったレシピグランプリは日本初」とのこと。
イエコオロギがなぜ食用に適しているかなどお話しいただきました。
そして実際の試食の時間。
16品が1口サイズで出てきます。
まずは前菜のサラダから。
こちらはコオロギパウダーを使ったドレッシングがかかっています。
今回出てくる料理はスポンサーが選んだ、アイデアや工夫が凝らされたレシピばかり。
出てくる料理を審査するために1つ1つしっかり味わってくれています。
こちらが今回の16品。
今回は審査員の方にお出しする分は1口分になってしまうので、別途展示用をご用意しました。
高崎経済大学副学長の水口先生「学食に加えてもいいかもね」
みなさん「美味しいので迷うなあ」とのこと。
最初はおそるおそる食べていた方も、だんだん慣れてきて抵抗感もなくなってきたようです。
笑いも起きながら、非常にいい雰囲気の中審査も進んでいきます。
みなさん、審査のためのメモもしっかり残してくださっています。
1時間半にもわたる試食審査の後、いよいよ投票。
悩みながらも、優れたレシピにそれぞれ票を投じてもらいます。
グランプリの投票を集計中、講評をいただきました。
内山先生からは
「非常にお腹いっぱいになりましたが、16食どれも美味しかったです。このようなイベントが開かれ参加できることは、20年間昆虫食を続けていてよかったなと思います。これから昆虫食はいろんな形で広がっていくと思います。これからは各地で名産の昆虫食ができたら面白いですね。」
特別協賛の一般社団法人前橋起業支援センターの福田さんからは
「私は50代ですが、歴史的に見ても飢えを経験してない奇跡的な世代です。しかし戦後の人間が頑張って作り上げたものをただただ消費してきました。それに対し私たちの世代が何もしてこなかったことを考えると、若い方が未来のことを考えてくれていることは申し訳ないことだし、同時にありがたいことです。」
同じく特別協賛の敷島製パン株式会社の渋谷さんからは
「日本人は昆虫食に抵抗感を持つ人も多く、これからどのように普及させていくかが重要です。今回の企画のように楽しみながら昆虫食に触れていくことが大事なんだなと感じています。同時にパウダーという形で提供するのも抵抗感を少なくするのに有効だなと思います。昆虫を未来のタンパク源として急激に広めていくのは難しいかもしれませんが、少しずつこのような取り組みを通じて昆虫食に触れていき、広がっていくといいですね。」
とのそれぞれの視点から講評をいただきました。
そしていよいよグランプリの結果発表です。
372のレシピの中から見事選ばれたレシピは、
なんと2位、3位とはそれぞれ1票差。
非常に接戦の中、こちらのレシピがグランプリでした。
やはりコオロギパウダー特有の粉っぽさを豆腐と組み合わせることで解消し、ごぼうとの風味でコオロギの香りを際立たせていたのが評価されたようです。
お昼ご飯はタンパク質が不足しがちですが、このパスタなら豆腐とコオロギパウダーでしっかり栄養も摂れそうです。
審査員の中には「このパスタのレトルトがあったら買う!」なんて声も上がったほどです。
準グランプリはこちらのリゾットです。
なんと現役の大学生が応募してくれたレシピで、
「コオロギパウダーを入れたものと入れてないものを比べて美味しくなったかどうか」
をしっかり検証してくれた上で応募してくれたようです。
非常に味が深くコオロギパウダーのコクが生きる、お家で試してほしい一品です。
内山先生からお墨付きを頂いた、「日本初」のコオロギパウダーを使ったレシピコンテストも無事終えることができました。
改めてですが、コオロギレシピグランプリの目的は、
「昆虫の食用利用に対する社会理解」
を作っていくことでした。
今回、参加してくださった方やその周りの方で、昆虫食に対する考え方が変わったという方も多いはずです。
同時にコオロギが食材になること、コオロギも美味しい料理になることに気づいた方も多いのではないでしょうか。
この新しいタンパク源を受け入れてくれる人を増やしていくため、これからも事業を展開していきます。
引き続きFUTURENAUTをよろしくお願いいたします。