目次
昆虫食の国際学会?!
皆さんは昆虫食に関する国際学会があるのをご存知でしょうか。
僕も昆虫食研究を始めるまではよく知りませんでした。
というかそんなニッチな研究領域で集まって発表ができるほど人が集まるのか…という。
なんかやばい奴らが集まりそうだなという偏見に満ちた考えを持っていました(失礼)。
毎年夏にドイツで 「Insecta」と呼ばれる学会が開かれています。
ドイツで毎年開かれる昆虫食の学会「Insecta」
Insectaは毎年9月ドイツで開催されています。
昆虫の食料・飼料に関する研究が中心となります。
コオロギだけでなく、ミールワーム、BSF(アメリカミズアブ)、イエバエなど虫の種類も多岐に渡ります。
この年(2019年)は40を超える国々から、300人の研究者が集います。
なんと女性の若い研究者も多く、驚いたのを覚えています。
イメージはこんな人ばかりだと思っていたので…
日本からの参加者は僕と、同じ飯島研究室の2人だけ。
基本は昆虫養殖の研究や、栄養成分を取り出すテクノロジー系の論文だったので、飯島研究室のような心理研究・マーケティング研究は珍しかったようです。
ポスター発表で死んでいた話
「海外の学会に参加した。」
これだけ聞くと英語も随分話せるように思うかもしれません。
でも、僕は英語は話せません。
猛特訓の末、ようやく研究の説明ができるようになったくらいです。
質問の答えもあらかじめ英語で用意しておきました。
でもそんな都合よく、用意していた質問が来ることはなく…
初めての学会発表は残念な結果に終わったのです。
昆虫食の学会Insectaで気づいたこと
日本における昆虫食は、まだまだ罰ゲームやエンターテイメントの1つ程度の立ち位置でしかありません。
しかし世界では20代・30代の若い研究者が、世界の食料問題に対し「昆虫食」という切り口から研究を進めています。
日本にいると感じられない昆虫食への可能性を肌で感じるきっかけになりました。
「昆虫食ってこれから一般的になるの?」
という自分の中のモヤモヤした部分が少しすっきりした気がします。