目次
ついにコース料理が始まる
今まで多くの昆虫食を試し、
FUTURENAUTで昆虫の食用利用の普及活動を行っている
“コオロギ君” こと桜井です。
「昆虫が入った方が美味しい料理」を探し、
やってきたのはタイのバンコク。
昆虫のフレンチ料理が味わえるレストラン
「Insects in the backyard」です。
[blogcard url=”http://plusmirai.com/french-mushi/”]
前菜として出てきたのはこちらの、
「ナチョスとコオロギとトマトサルサ “サワークリーム味”」
ちなみに入っている昆虫は、
イエコオロギとフタホシコオロギ、オケラです。
オケラはモールクリケットと言います。
「Mole =モグラ」 が由来です。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/IMGP0858-1024x681.jpg)
爽やかな味のソースと、さっぱりしたトマト、チーズのコク。
そこにコオロギたちが加わることによるクリスピー感とナッツのような香り。
しかもこのコオロギ嫌な後味の感じが一切ない!!
コオロギたちの食感と風味が非常に生かされている一品です。
前菜でこれは期待できる・・・!!
続いてはこの料理、
「ホタテのソテー パプリカソース キクイモ・タケツトガを添えて」
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/IMGP0888-1024x681.jpg)
これソースの飛び散り具合がおしゃれなやつだ・・・
ホタテの甘みと一緒に食べると、揚げたタケツトガのサクサク感、
香ばしい香りが口の中に広がる一品。
タケツトガの味は、エビにも似ていますし、
フライドポテトにも近い風味があります。
ホタテの柔らかさと甘みを、
さらに際立たせるいい仕事をしています。
これはタケツトガ以外では代用が効きません。
続いて運ばれてきたのはこちら。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/IMGP0917-1-1024x681.jpg)
タガメそのまんま出てきてるじゃん・・・
「タガメとカニのラビオリ ターメリックサフランソース」
ラビオリというのはパスタ生地で肉や魚を包んだパスタ。
今回中に入っているのは、なんとタガメとカニです。
ラビオリを食べてみると・・・
なにこれ?!!
ラフランスじゃん!!
鼻に抜けるラフランスの香り、これはクセになる。
そしてやってくるカニの旨味と、タガメの卵のプチプチ感。
この横のタガメからは考えられない、フルーティな味。
(この後ちゃんと横のタガメもいただきました。)
タガメの食べ方のポイントは、
- 殻を取る
です。(当たり前)
以前、知らずに殻ごと食べました。
結果、口の中にタガメの殻が残りました。
さらに、殻の鋭利な部分が口に刺さります。
みなさん気をつけてください。
そろそろコースも折り返しです。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/IMGP0947-1-1024x681.jpg)
「スズキのポワレ ホワイトバター・コーン・ツムギアリのソース」
これもおしゃれでインスタ映えしそう。
ツムギアリの卵と成虫の両方が使われているんです。
卵はお米の粒くらいで白子みたいな食感です。
そのため卵のマイルドなソース。
成虫はカリッと揚げてあり、フライドガーリックみたいな食感。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/あり ソース-1-1024x681.jpg)
スズキの白身との相性がとても良い一品。
これ卵と成虫使うって、親子丼と同じ考えですよね。
それぞれの特徴をうまく引き出しています!
「バッタのリゾット ハーブとパルメザンチーズを添えて」
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/バッタリゾット-1024x681.jpg)
バッタのサクサクとした食感や香ばしさと、
お米のもちもちとした食感と濃厚なチーズソースとの相性が抜群。
リゾットの割合も丁度良い・・・
これバッタがいるから美味しいんですよ。本当に。
いないとアクセントがなくて物足りなくて、探していたのはまさにこれ。
この辺で気づきました。
昆虫ってチーズに合うな・・・
そして圧倒的に昆虫の揚げてある確率が高い。
やっぱり揚げるのが一番美味しいんでしょうか??
そして、最後のデザートはなんと、
「クレープシュゼット カイコアイスクリーム乗せ」
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/カイコアイス-1-1024x681.jpg)
クレープシュゼットはフランスのスイーツです。
カイコ乗ってんだけど…💧
甘いものとカイコって合うのかしら。
でもびっくりするのはアイスの中に、
粉末のカイコが練りこまれていること。
アイスの上にもカイコ、アイスの中にもカイコ。
おそるおそるクレープの中を覗くと・・・ここにはいませんでした。
かかっているのはマンゴーと柑橘系のソースでしょうか。
蚕パウダーが入っているアイスクリームは、独特の香り。
というかカイコの香り。
話変わるけど、
以前シルクフードのシルクバーガーを食べにいきました。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_2365-1-768x1024.jpg)
僕だけしかカイコ経験者がいませんでした。
食ったらわかるカイコのやつやん!!!
と一人で突っ込んでました。
でも、みんなは気にならなかったみたい??
何が言いたいかというと僕はカイコに敏感なんです。
蚕はサクサクとした食感で、香ばしい。
アイスやクレープと一緒に食べると、いいアクセントになる。
ん〜、でもこれは無理がある・・・
と正直きつかったです。
最後に・・・
これでひとしきりのコース料理が終わりました。
正直今までは、そのままの昆虫が普通の食材として普及するの難しいし、
「入ってても美味しい」くらいのものだと思っていたんです。
でも、これらの料理は昆虫食の枠をはるかに超えた美味しさでした。
なにより、料理において昆虫が不可欠なんです。
これはみなさんにも実際に体験してほしいです。
せっかくなのでシェフにインタビュー。
このお店の由来は?
庭にいる虫という意味です。
昆虫は小さいので普段は存在を感じられません。
でも生態系の一つですし、
料理にするとこんなに美味しいんです。
ことを考えてもらえたらと思っています。
めっちゃイカしてる・・・
ちなみに・・・
日本に来ていただくことは可能ですか?
ええ、ぜひ日本の昆虫で料理したいです!
やっぱりその土地に住む虫を使いたいですね!
企画します…!
お土産にコオロギのクッキーもらいました。
食感は柔らかくて、カン◯リーマームみたいな食感。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/くっきー-1024x685.png)
最後にシェフと記念撮影をして。
![](http://plusmirai.com/wp-content/uploads/2020/04/集合写真.jpg)
今回のわかったこと。
・昆虫を入れたほうが美味しくなる料理は普通に存在する。
・昆虫の調理のポイントは揚げて、トッピングにして、味のアクセントに。
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