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昆虫食の話

たんぱく質は必要?〜管理栄養士が見るコオロギの栄養価 その3

 

 

皆さんこんにちは。株式会社カンリエの代表取締役で管理栄養士の櫛田(くしだ)です!

第3回目はたんぱく質ついてお話をしていきたいと思います。

 

 

たんぱく質は筋肉を作る大事な栄養素です。
特に高齢者には重要です。加齢とともに体が衰えていくのはたんぱく質が足りないから、との意見もあります。

常に動いている心臓だって筋肉でできています。

 

厚生労働省は1日あたりの摂取量を次のように勧めています。女性で 50g 男性で65gです。
1食あたりに換算すると、女性17g男性22gです。
男女で平均すると1食でおおよそ20gになります。

 

では、たんぱく質の豊富な食品とは何か?
すぐに思い浮かぶのが豆腐。スーパーでも販売している小分けされた3パックで1セットのもの。
この1パック150gを食べると約15gのたんぱく質です。

 

 

魚の練り製品もたんぱく質が多い食品ですが、チクワだと3本で12g程度。意外に少ないですね。

 

 

普段、運動をする方やジムに通っている方には有名なプロテイン。
粉末状のものを水などに溶かして飲みます。
商品原料の多くはホエイプロテイン濃縮物(WPC 、Whey Protein Concentrate)。
牛乳からチーズを作る時に出てくるものを使っています。1回分(約20g)で15gのたんぱく質が一般的です。

 

 

一方でコオロギはどうでしょうか?
のクリケットパウダー1袋(100g)は67.9gのたんぱく質を含みます。3分の1使うだけで20gのたんぱく質です。豆腐と同程度のたんぱく質を摂取できます。粉末ですから様々な利用方法が考えられます。

さらにクリケット(コオロギ)の凄いところは、エサが少なくてすむこと。

仮に、牛肉のたんぱく質を20g作る場合には、220gのエサを牛に与えないといけないのです。
ところが、20gのたんぱく質をコオロギに作ってもらうにはたった34gのエサで十分な計算になります。
環境にも優しい将来有望な食材であることが分かります。

今回はたんぱく質の観点から、クリケットパウダーのお話をさせていただきました。まだまだ栄養的に優れている点が沢山ありますので、次回をお楽しみに。

普段の食事にクリケットパウダーをプラスして、健康的な食生活を手にいれましょう!

 

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FUTURENAUTの代表の櫻井です。 前までコオロギ君として記事をUPしていましたが、最近「コオロギ社長」と呼ばれることが多いので変更します。 これは昇格なのか?! 昆虫の見た目が苦手です。 でも苦手だからこそできる昆虫食の発信ができると思っています!