プラスミライ

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昆虫食の話

「自分が生きている間は昆虫を食べなくて済むから関係ない」と言われる

 

こんばんは。コオロギ社長です。

昆虫食品売っているとよく耳にするんです。そんな言う人がいるのは意外でした。

「俺が生きている間は肉が食べられるだろうし、昆虫なんか食べずに済む。」

これに対して僕が思うことを書いていこうと思います。

 

 

僕はこの言葉は正しいと思わない

 

この言葉に自分だけ良ければいい、という言葉が隠れていると思っています。これは勝手に僕がそう受け取ってるだけかもしれませんが、少なからずそう言った意味は内在しているはずです。

「お肉は自分が生きている間はきっと食べられるし、食べられなくなった頃には自分は死んでるだろう。だから昆虫は食べなくて済むはずだ。」

これが間違いだとは言いません。でも僕はそれで良いとは思っていません。これからの世代については考えないことにしているからです。

 

少し話題がずれますが、FUTURENAUTを応援してくれていて個人的にも大変お世話になっている方が、コオロギレシピグランプリでこんなことを言っていました。

「私は今50代ですが、生まれてから一度も戦争も経験せず、飢えも経験せず生きてきて、きっとぎりぎり経験せず死ねると思います。これは人類史を見ても極めて異例です。国や生まれた時期が少し違うだけで、こんなことはありません。一方、私たちの世代は先人たちが築き上げてくれたものを消費してきただけです。」

この後こう続けました。

「でも次の世代はきっと食料危機は間違いなく経験するでしょう。そのことに対しとても申し訳なく思います。だからこそ、こうやって若い人が将来に向けて食の問題に取り組むのは応援したいし、とても嬉しく思っています。」

 

僕もこれを聞いてハッとさせられました。自分も飽食の時代に生まれ、食料危機を身近に感じる機会はない状況で育ちました。実際に体験していない、将来起こりうる食料危機に対して取り組みたいという気持ちはあったのですが、経験していないので完全な自分ごとではありません

でも、この食べ物に困らない状況をずっと次の世代に残して行きたいと思う気持ちは確かに存在します。こんなことを一個人が思うのは傲慢なのかもしれません。でも、自分が生きている間で消費して終わり、というのはあまりに心が貧しすぎます。

僕らの生活は先人たちが残してくれたものの上に成り立っており、多かれ少なかれそれを消費して生きています。だからこそ消費するだけでなくそれを僕らも次の世代に繋げていく方が素敵じゃないですか?

繋げていく方法は1つではなく、たくさんあると思っています。その中の1つのアプローチとして、昆虫をはじめとする代替タンパクを使う・普及させる。これは自分が実現したいことです。

 

さいごに

 

「自分だけ良ければ良い」ということを言わず、将来的には昆虫たんぱく源を普及して食糧危機のリスクを低下させ、50年後100年後にも牛・豚・鳥、もちろんコオロギも食べられる未来が作れたらと思っています。

 

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FUTURENAUTの代表の櫻井です。 前までコオロギ君として記事をUPしていましたが、最近「コオロギ社長」と呼ばれることが多いので変更します。 これは昇格なのか?! 昆虫の見た目が苦手です。 でも苦手だからこそできる昆虫食の発信ができると思っています!